レグザ、かつてない高色純度&広色域の「RGB Mini LED液晶レグザ」。2025年度中の商品化を目指す
TVS REGZAは、“新世代ビッグサイズレグザ” として「RGB Mini LED液晶レグザ」の開発を発表、2025年度中の商品化を目指していることを明らかにした。レグザのラインナップの中で最大サイズとなる、116型の超大画面モデルの投入も予定しており、“これまでにない自然で色あざやかな高画質を実現”すると謳う。

「RGB Mini LED液晶レグザ」は、バックライトに新開発の「RGB Mini LEDバックライト」を採用。RGB(赤色/緑色/青色)の各色が独立して発光する「高色純度RGB独立 Mini LED」によって、従来のMini LEDバックライトを使用した液晶テレビよりも、高色純度で広色域の映像表現が可能となる。


専用チューニングを施した新世代AIエンジン「レグザエンジンZRα」により、従来モデルよりもさらに高精度なバックライトコントロール技術「RGB独立LEDエリアコントロール」を実現。映像の絵柄に応じてバックライトの色を最適に制御することで、余分な光を抑制し、画面の隅々まで自然な色を再現する。

「高色純度RGB独立 Mini LED」と、現行モデルで採用されている青色のMini LEDバックライトに赤色と緑色の蛍光体を乗せた構造のモデルを比較すると、再現できる色域の範囲も大幅に拡大。スペクトラムで違いを確認すると、現行の構造はRGBの波長の横幅が広い状態だったが、「高色純度RGB独立 Mini LED」ではRGB各色の幅が狭くピークの立った波長となり、各色の色純度が高いことは明らかだという。


高色純度、高色域を高いレベルで両立したことで、自然界のさまざまな色、夜景などの微細な光の色の違いまで表現できるようになったという。さらに「広色域映像再現テクノロジー」によりAI技術を用いた映像解析を行い、格段に広がった色表現力を最大限に活かすことにより、被写体の色や輝き、質感までもリアルに再現するとアピールした。

また「AIシーン高画質」では、自発光被写体シーン判別の機能を搭載。自発光の被写体の場合は「RGB Mini LEDバックライト」による高純度・広色域の色表現を最大限に発揮。反射光による被写体には、物体色の限界である最明色を考慮した7,168制御ポイントの3次元カラーマネージメントを施すことが可能となったほか、トータルで108bitによる緻密な色階調表現を実現している。


メディア向け説明会の会場では、「RGB独立LEDエリアコントロール」による実際のバックライト駆動のデモが展示されていた。ひとつひとつのLEDがRGBの各色に光るようになっているため、現行モデルで採用されている青色のMini LEDバックライトよりも色純度が高く、さまざまな映像をリアリティに富んだ色で表現できる印象だ。


説明会で登壇したTVS REGZA(株) 取締役副社長 石橋泰博氏は、「レグザは常にリアルを追求してきた。“これまでにない、自然でリアルな高画質” を実現したいと考えており、新たに『RGB Mini LED液晶レグザ』を開発した。目下、開発を急ピッチで進めており、一刻も早くユーザーの元へと製品を届けられるようにしたい」と意気込みを語った。
