<ヘッドフォン祭>FitEar、「Monitor-1」民生向けチューニング機/オンキヨー『ガンダム』コラボ/コルグ、Nutubeフォノイコ搭載アナログプレーヤー
イヤホン・ヘッドホンやDAPなどポータブルオーディオ関連ブランドが集まるイベント「春のヘッドフォン祭 2025」が、4月26日にステーションコンファレンス東京で開催された。本稿では、FitEar、オンキヨー、コルグ、Makuakeのブースレポートをお届けする。
民生向けヘッドホンを初展示。愛称は「Monitor-1 StudioReference」
FitEarブースでは、直販で受け付けているプロシューマー向けヘッドホン「Monitor-1」をベースとし、コンシューマー向けモデルとして音楽リスニング用にチューニングされたヘッドホンが参考展示されていた。今回のイベント展示が初公開だという。

担当者は本機の特徴について「業務用向けモデルはステージなどヘッドホンを使用する環境が騒がしい場合でも、しっかりと音がモニタリングできるような作りこみとなっているが、コンシューマー向けモデルの場合は、プライベートスタジオやマスタリングスタジオのような周りが静かな環境においてスタジオリファレンスとして使えるように、ワイドレンジなサウンド傾向になるユニットが採用されている」と説明してくれた。

ドライバーユニットは構造など詳細については、現状は非公表とのこと。型番も決定ではないが、現状は「Monitor-1 Studio Reference」といった名称が付いていると明かしてくれた。
コンシューマー向けモデルでは、ヘッドホン本体部のケーブル端子を両出しにしていることも特徴のひとつだという。業務用モデルのMonitor-1は片出し仕様となっている。発売時期については調整中だが、年内発売を目指して開発を進めているようだ。

『機動戦士ガンダム』45周年記念コラボのカスタムIEMを展示
オンキヨーは4月24日に発表した『機動戦士ガンダム』45周年を記念したカスタムIEMのコラボレーションモデル “Mobile Suit Gundam Custom In-Ear Monitor”をメインに展示していた。

モデルは、「K1 Custom IE-K1」(フルカスタムタイプ)/「K1 Universal IE-K1」(セミカスタムタイプ)/「K2 Custom IE-K2」(フルカスタムタイプ)/「K2 Universal IE-K2」(セミカスタムタイプ)/「K3 Custom IE-K3」(フルカスタムタイプ)をラインナップする。
K1 Custom IE-K1はオンキヨー独自の「マグネシウム振動板BAドライバー(Mg-BAドライバー)」搭載モデル、K2 Custom IE-K2が新開発の2 BAドライバーモデル、そしてK3 Custom IE-K3がコラボ専用の4 BAドライバーモデルとなっている。


ブースでは、実際にプレートが並んでおり、ロゴデザインや質感などが手に取ってわかるようになっていた。試聴もできるようになっており、各モデルのセミカスタムタイプとIE-K3のユニバサールモデルのデモ機が並んでいた。
真空管「Nutube」搭載のアナログプレーヤーとヘッドホンを直結で楽しむ
コルグは、次世代真空管「Nutube」を使用したフォノ・イコライザーを搭載するアナログプレーヤー「handytraxx tube」を本邦初公開。ブースでは、handytraxx tubeにFocalブランドのヘッドホンを直接接続したシステムでの試聴が可能となっていた。

本モデルは、電池駆動を採用しているため、いつでも好きな場所でアナログレコードを再生できることも特徴のひとつとしている。高精度アルミ・ダイキャスト製プラッターを搭載し、ICO製MMカートリッジ「J44A 7」を標準装備する。
加えて、 DJプレイを楽しめるポータブル・アナログプレーヤー「handytraxx play」もお披露目。スクラッチに特化したフェーダーを搭載しており、スクラッチのリバース対応も導入されている。同社のデジタル技術を活かした、3つのフィルターとディレイエフェクトも備えているという。

レコーダーアプリと連携できるAI搭載イヤホンviaim「RecDot」
Makuakeブースでは、5月20日からクラウドファンディングをスタートする、viaimブランドのAI搭載イヤホン「RecDot」が展示していた。本モデルは同社のレコーダーアプリ「viaim」と連携することで、利便性に優れた録音/文字起こし/翻訳を実現するとアピールする。アプリはAndroid/iOS/Windowsに対応しており、スマホ・タブレットやPCでも使用可能だ。

RecDotには高品質なマイクとスピーカーを搭載しており、通話と録音の機能を備えていることが特徴的だ。イヤホンケースにも録音ボタンは装備されているが、アプリ「viaim」を開き、スマホやタブレット側から録音ボタンを押せば、電話での通話や会議アプリの内容を録音してくれる。

録音内容をその場で文字起こしできる機能、そしてリアルタイム翻訳機能も持ち合わせていることがアピールポイント。アプリの最新バージョンでは15か国の言語に翻訳可能だという。またリアルタイムで録音している内容を、テキストベースでリアル低無で共有することもできると説明していた。
